北海道の道東へ旅行やドライブに行くなら、ぜひ「納沙布岬」に行ってみてください!
この「納沙布岬」は、北海道根室市に位置する「本土最東端の岬(日本で1番右側にある岬)」です。
特に「日本で最も早く朝日を見れる岬」として知られていて、毎年元旦には日本で1番早い初日の出を見ようと、地元の方やたくさんの観光客が集まります。
また、運が良ければラッコやクジラなど海の野生動物が見れるかも!
普段見られない野生動物との出会いが、あなたを待っているかもしれません。
そんな大自然を体感できる「納沙布岬」の観光に便利なホテルや旅館はこちら♪
「納沙布岬」の「のさっぷ」とは、アイヌ語で「岬のほとり」という意味です。
元々岬のそばにあった「ノッ サム」という集落の名前が由来になったと言われています。
昔はこの岬周辺に集落があったと思うと、色々な想像が膨らみますよね。
また、一面に広がる海の向こうに「北方領土」を肉眼で見れるのは最大の魅力です。
最東端の「納沙布岬灯台」から3.7km離れた貝殻島は「泳いでいけるのでは?」と錯覚しそうなほど近くに感じられます。
1977年「網走 五郎(あばしり ごろう)」さんは、北方領土の返還を抗議するため、貝殻島まで泳いだことがあるのだそう。現在は沖縄でボクシング・トレーナーとして活躍中です。
ではさっそく「納沙布岬」の見どころやアクセス方法、おすすめのレストランやお土産など順番に解説していきます!
最後には観光に便利なおすすめホテルなどもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
「納沙布岬」の見どころ3選!
はじめに「納沙布岬」の見どころ3選をご紹介します!
納沙布岬は、目の前に広がる美しい海の景色だけが魅力じゃないんです。
順番に案内していきますね。
絶対寄るべき!「望郷の家 北方館」
第二次世界大戦が終わったあとも、当時のロシア軍に銃を向けられ泣く泣く北方領土の島を脱出した日本人が数多くいたのだそう。
そんな北方領土から追い出された市民の拠り所としてできた施設が、ここ「望郷の家」です。
現在は北方館と併設して「望郷の家 北方館」となりました。
2階には動物の剥製や無料で見れる望遠鏡が設置されています。
そして、戦前の北方領土に住んでいた人々の暮らしや島の深い歴史を学べる場所です。
当時の写真や、小学校や街があったことがわかる地図などの資料がずらりと展示されていて、知れば知るほど北方領土問題の深刻さを肌で感じることができます。
観光を楽しむだけでなく「望郷の家 北方館」で北方領土の深い歴史を学んでから「北方領土返還運動の署名」に名前を書いて帰りましょう。
日本最古の灯台「納沙布岬灯台」
日本の最東端にある「納沙布岬灯台」は、日本の灯台50選に選ばれた「日本で最も古い灯台」として知られています。
光のエネルギー源は石油→アセチレンガス→電気に変わり、四等レンズだけは1872年(明治5年)に建設された当時のままです。
灯台の裏側から中へ入ると、訪れた方の名刺やメッセージや野鳥の写真がびっしり飾られています。
個人的には「望郷の家 北方館」で歴史を学んでから「納沙布岬灯台」の裏側へ足を運ぶことをおすすめします。
北方領土について学んだあとに見える近くて遠い島々に対し、どこか考えさせられるものがきっとあるはずです。
根室のシンボル「四島(しま)の架け橋」
「四島(しま)の架け橋」は「納沙布岬の象徴」として愛されています。
このデザインは北方領土の4つの島を表現していて、1981年(昭和56年)に完成しました。
アーチの下には沖縄の波照間島で採火された「祈りの火」が灯されていて「北方領土返還運動の火を絶やすな」を合言葉に、北方領土が無事返還されるその日まで灯し続けています。
国後島や歯舞諸島などの北方領土からはどう見えているのだろうと、つい想像してしまいます。
そして、近くには北方領土返還を願って造られた「希望の鐘」も。
思った以上に大きい音が鳴り響きます。
今は立ち入ることのできない北方領土へ、この鐘の音がロシアに届いていることを祈るばかりです。
「納沙布岬」おすすめシーズンと気温対策
次に「おすすめシーズンと気温対策」をご紹介します。
どのシーズンも魅力的ですが、目的によっておすすめのシーズンは変わってきます。
そして根室市は、関東や九州の方と比べてどの季節も「寒い」です。
寒さ対策をしてより満喫したい方はぜひ参考にしてください。
空いてる時期にのんびり観光したい方は「春」がおすすめ!
・5月の平均気温10.9℃(国土交通省気象庁ホームページより)
・関東の春と比べると非常に寒く風が強いので、寒がりの方はヒートテック1枚、少し厚手のコートは必須です。
・比較的観光客は少なく、納沙布岬をゆったり観光できます。
涼しい海風の中で心地よく過ごしたい方は「夏」がおすすめ!
・8月の平均気温16.8℃(国土交通省気象庁ホームページより)
・長くいると少し肌寒いので、長袖1枚持っていくか羽織るものがあるとベスト。
・運が良ければラッコやイルカに会えるかも!
「サンマ丼」を目当てにしていく方は「秋」がおすすめ!
・10月の平均気温11.7℃(国土交通省気象庁ホームページより)
・春と同様ヒートテック1枚と、少し厚手のコート着てれば安心でしょう。
・秋のサンマ丼は、身が特にプリップリでとっても食べ応えがあります。
流氷や野生動物を堪能したい方は「冬」がおすすめ!
・1月の平均気温-3℃(国土交通省気象庁ホームページより)
・カイロ、ヒートテック、厚手のニット、フード付きの長めダウンは必須です。
・流氷の隙間からアザラシやクジラが見れるかも。ただし冬季はレストランが休業してるところもあるので注意。
「納沙布岬」へのアクセス方法!
次に「納沙布岬」へのアクセス方法をご紹介します!
「納沙布岬」へは途中までなら電車でも行けますが、その後はバスと併用しないと納沙布岬まで辿りつきません。
(根室駅から徒歩5時間半が良い方は野生動物に注意していきましょう)
それでは「納沙布岬」へのアクセス方法・料金について順番に説明していきますね♪
電車とバスの併用する場合
JR根室駅→根室駅前バスターミナルから、根室交通バス「納沙布岬行き」へ乗車。
終点「納沙布岬」で下車し、徒歩5分前後で最東端へ到着します。
根室駅前バスターミナル→納沙布岬まで片道1,090円、往復1,970円です。
※バスの本数・時刻・料金は変動する場合があります。必ず事前に確認しましょう。
バスで行く場合
札幌から:「札幌根室オーロラ号」へ乗車。
大通バスセンター前→根室駅前ターミナル、片道8,200円、往復14,800円
釧路駅から:「特急ねむろ号」へ乗車。
釧路駅前ターミナル→根室駅前ターミナル、片道2,290円、往復4,380円
自動車で行く場合・駐車場
釧路空港から:国道44号線経由で約2時間43分
根室駅前から:国道35号線経由で約28分
駐車場:望郷の岬公園(収容台数75台、無料)
「納沙布岬」近くのおすすめレストラン・食堂
「納沙布岬」を散策したら、おなかも空きますよね。
次に、おすすめのレストランや食堂をご紹介します。
海のそばにいるのだから、ここでしか味わえない海の幸を満喫しましょう♪
鈴木食堂
鈴木食堂はサンマ丼発祥の地です。
ここでしか食べられない「生サンマ丼」は絶品!!!
「生サンマ丼」目当てで訪れる方も多く、サンマが旬の9月〜10月頃が特におすすめです。
身がぷりっぷりで一口食べた瞬間「こんなに甘いの!?」と思わず声に出てしまうほど甘味が凝縮されています。
仕入れに限りがあるので、お昼までには立ち寄りたいですね。
根室、納沙布岬までサンマ丼を食べに行ってきました☺️
年々サンマも獲れなくなってきてますが…ぜひこの味は守っていってほしいです‼️#サンマ丼 #納沙布岬 #鈴木食堂 pic.twitter.com/59Go2HKCnU
— バイリンガル道東 Hokkaido Japan Tours (@KanaNanairo_sub) October 1, 2023
住所:北海道根室市納沙布岬36-10
電話:0531-28-3198
駐車場:あり
営業時間:7:30〜18:00(変動あり)
定休日:冬季
岬の駅
次におすすめなのは「岬の駅」
駅?と思いますが、ここは飲食店で、やさしくて気さくなオーナーさんが出迎えてくれます。
特におすすめは「北方領土丼」と「タラバガニのふんどし丼」です。
いくら・たこ・ふんどし・サンマが乗ってる贅沢な「北方領土丼」は食べ応えも美味しさも200点満点!
そして「タラバガニのふんどし丼」は、心もお腹も満たされること間違いなしです!
上にかかってる甘タレが相性抜群でさらにうまみを引き出してくれます。
そして「花咲ガニのお味噌汁」も必ずセットでいただきましょう。
根室といえば花咲ガニ。普段なかなか食べられないカニの味噌汁が、冷えた体を芯から温めてくれます。
納沙布岬にて、岬の駅食堂の北方四種丼とタラバガニ鉄砲汁を堪能
最東端の証明書も手に入れてホクホク✨
帰りのバスでは、どんどん霧が濃くなってきてすぐ近くも見えないほどに…!#納沙布岬#根室交通#岬の駅 pic.twitter.com/WUtTu6LFwV— 小鳩ルチル (@kobato_rutiru35) June 25, 2023
住所:北海道根室市納沙布36-7
電話番号:090-2699-5291
駐車場:あり
営業時間:7:00〜17:00(変動あり)
定休日:不定休
「納沙布岬」のおみやげならこれ!
旅行に行ったら、お土産もお忘れなく♪
「納沙布岬」のお土産で、特に人気のあるお土産をご紹介しますね。
端谷(はしや)菓子店 「元祖 オランダせんべい」
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花咲ガニラーメン
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さんまぼろぼろ
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おすすめホテルやゲストハウス
次に「納沙布岬」へ旅する方におすすめしたい根室市の宿泊先をご紹介します。
「納沙布岬」から根室駅まで向かうと、市内には素敵な宿泊先があります♪
1日の疲れを癒す宿を見つけるために、ぜひ参考にしてくださいね。
ホテル ねむろ海陽亭
この「ホテル ねむろ海陽亭」は、根室駅より徒歩10分、好立地の観光ホテルです。
一番の特徴は「海の幸を存分に味わえる朝食バイキング」
ふっくら甘みたっぷりの北海道産「ふっくりんこ」の上に、海の幸5種類を好きなだけ乗せて食べられる「勝手丼」は、根室ではここでしか食べられません!
他にも新鮮な海鮮を鍋いっぱいに詰め込んだ「勝手鍋」や厚みのある鮭が魅力の「チャンチャン焼き」などついつい食べ過ぎてしまうほど豊富なバリエーションです。
また、大浴場にサウナがあるのはここ「ホテル ねむろ海陽亭」だけ。
納沙布岬で冷えた体を大浴場であたため、サウナと水風呂でしっかり整えたあとは清潔感のあるお部屋でおだやかな時間を過ごせますよ。
家族連・カップル・おひとり様、どなたにもおすすめです。
レストラン&コテージ レイクサンセット
光り輝く朝日、静かに沈む夕日、澄んだ空気中で輝く満点の星空が広がる「レストラン&コテージ レイクサンセット」は、根室市入り口付近にあるログコテージ!
春夏秋冬いつ来ても見どころ万歳の「レストラン&コテージ レイクサンセット」。
約300種類の野鳥が観察されたことで有名な「風蓮湖」と、野生動物と合わせて観察しようと多くの写真家が訪れます。
また、数少ないペットOKの施設なので、ペットを連れて旅行したい方にもおすすめです。
レストランも併設していて「根室の漁師のためにボリューミーで手早く食べられる一品」として生まれた、根室のご当地メニュー「エスカロップ」を味わえます。
バターライスの上に、ジューシーなトンカツとデミグラスソースがたっぷり乗った「エスカロップ」の香りは食欲をそそります。
美味しいご飯に雄大な大自然を体感できる「レストラン&コテージ レイクサンセット」で、非日常を堪能してみてくださいね。
ゲストハウス TOMAYA
この「ゲストハウス TOMAYA」は、根室での生活感を味わえるアットホームなゲストハウスです。
旅をしながら色々な方と交流を深めたいには最適な宿♪
室内は清潔感がありとても居心地の良く、個室は鍵付きのため女性も安心して宿泊できます。
そして、ここのオーナーさんは本当に親切!
根室の観光スポットやおすすめの飲食店などを丁寧に案内してくれるので、土地勘がない旅行者からするととってもありがたいです。
宿の近くには、北海道函館市の「やきとり弁当」で有名な「ハセガワストア」と業務提携が結ばれた「タイエー」という根室にしかないコンビニエンスストアがあります。
なんと函館の「やきとり弁当」を根室でも味わえちゃうんです。
他にも「タイエー限定商品」なども並んでいます。
時間がない方は豚串に濃厚な甘タレをかけた「やきとり弁当」や「花咲がにラーメン」を買って食べるもよし。
時間がある方は近くのスーパーへ行って「花咲ガニ」を買い、共有スペースのキッチンでさばいた新鮮な花咲蟹を堪能するもよしの「ゲストハウス TOMAYA」は一人旅の方にもおすすめです。
「納沙布岬」のまとめ
この記事では「『納沙布岬』の見どころ!アクセス方法や周辺ホテルもご紹介」についてご紹介しました。
日本人なら一度は絶対に訪れるべき「納沙布岬」は、北方領土について学びながら北海道ならではの大自然を体感できるおすすめスポットです!
「納沙布岬」へ行く道中で会える動物たちや、最果ての地へ向かっているワクワク感は行った方にしか味わえません。
「納沙布岬」を訪れる際は、ぜひこちらの記事を参考にして素晴らしい旅にしてくださいね。
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