長野県に行くなら、「善光寺」に行ってみてください!
この善光寺は、長野県長野市にある、国宝に指定されている寺院で、長野県の代表的な名所です。
1400年前に創建され、年間約700万人の方が訪れます。
特に、日の出とともに行われる早朝参拝の「お朝事(おあさじ)」や、住職に頭を数珠でなでてもらう「お数珠頂戴」があることで有名です。
お朝事は、365日欠かさず毎朝行われる法要で、参拝者も中に入ることができます。
今回は、お朝事・お数珠頂戴を含め「善光寺の参拝の流れ」についてご紹介していきたいと思います。
この「善光寺」には、39の宿坊(参拝者のための宿泊施設)があります。
「善光寺」は、1400年前の創建当初から宗派のないお寺です。
無差別平等の救済を説く寺院として、性別や身分を問わず誰であっても極楽浄土に導いて下さるといわれています。
また、日本最古の仏像として伝承される善光寺式阿弥陀三尊があり、552年仏教伝来の際に百済から日本へ伝えられたといわれています。
善光寺は、長野駅の近くにあり、遠方からも多くの方が訪れます。
この記事では、「善光寺」の見どころや参拝の流れ、アクセス方法などをまとめてみました。
また、参拝者のための宿泊施設「宿坊」についてもご紹介しますので参考にしてくださいね♪
「善光寺」の特徴と見どころ! “極楽の錠前”に触れて極楽往生へ
「遠くとも一度は詣れ善光寺」といわれるように、昔から善光寺は、遠方に住んでる方も一度は訪れるべきところといわれています。
そんな善光寺は、「見て」「触れて」「体験して」いただきたいところがたくさんありますので、ご紹介していきます!
お朝事(おあさじ)
日の出とともに本堂内で行われる法要「お朝事」に参拝しましょう。
季節によって開始時間が変わり、一番早い時期で7月の5:30から、一番遅い時間は1月の7:00からとなります。
僧侶の読経と念仏が響く本堂は、約1時間、厳かな雰囲気に包まれます。
朝早いので、「宿坊」に泊まって参加されることをおすすめします!
宿坊に泊まると案内人の方が同行してくださいます。
お数珠頂戴
住職にお数珠で頭に触れていただけることによって、功徳を授けてくださいます!
善光寺の住職は、天台宗の大勧進の御貫主(おかんす)様と、浄土宗の大本願の御上人(おしょうにん)様。
本堂前でひざまずいて待っていると、お朝事で住職様が本堂に行かれる際(合図の鐘が鳴ります)、もしくは、お帰りになる際、手にされた数珠で頭をそっと触れてくださいます。
お戒壇巡り
内々陣から階段を降り、御本尊の真下を通る真っ暗な通路(本堂床下の回廊)を進みます。
手さぐりで暗闇の中を歩くと、鍵のかかった板戸があり、その錠前を触ると極楽浄土に行けるといわれています!
この「極楽の錠前」といわれる錠前は、御本尊と結ばれていて、触れることにより直接ご縁を結べるといわれます。
びんずる尊者
本堂は入り口から、外陣・内陣・内々陣と分けられ、びんずる尊者像は外陣にあります。
撫仏(なでぼとけ)といわれていて、病人が治したいところと同じ場所を触れると治るそうです。
300年以上撫でられているので、今はすり減ってしまって、元のお顔が分からないほどになっています。
仲見世通り
参道には食べ歩きできる美味しそうなお店が並んでいます♪
長野県・信州ならではのお店も沢山!
・信州カスタードアップルパイが美味しい「二葉堂 信州りんご菓子工房 BENI-BENI」
・長野市景観賞を受賞した「スターバックスコーヒー信州善光寺仲見世通り店」
・自家製の味噌のソフトクリームが食べられる「すや亀 善光寺店」
・映えるさつまいもスイーツがたくさんある「信州おいも工房 善光寺仲見世通り店」
「善光寺」1泊2日の旅 おすすめの過ごし方!
お朝事が早い時間だったり、善光寺は見どころがたくさんあったり、善光寺に行かれる際は宿泊して行かれることをおすすめします!
また、参拝者のための宿泊施設「宿坊」に泊まると、歴史やお朝事の作法を教えていただけたり、精進料理をいただいたりするので、ぜひ宿坊でゆったりと心穏やかな一日を過ごしてみてください。
- 宿坊にチェックイン
- 宿坊にて写経体験(約1時間)
- 18:00頃、宿坊にて夕食(精進料理)
- 翌朝早いので、入浴後、就寝
- 日の出前に起床し、朝の法要「お朝事」(本堂にて7月5:30~1月7:00から開始)へ
- 宿坊に戻り、朝食(精進料理)
- 10:00 チェックアウト
- お朝事で入った本堂以外の場所、山門・経蔵・忠霊殿を参拝
- 御朱印をいただく(本堂近く)
- 仲見世通り散策&食べ歩き
「善光寺」へのアクセス!
この「善光寺」に行くには、電車+バスで行く方法と、車で行く方法があります。
それぞれの乗り場や駐車場についてご案内いたします!
「善光寺」へ電車+路線バスで行く場合
「善光寺」へ電車で行くなら、最寄駅は長野駅です。
東日本旅客鉄道(JR東日本)・しなの鉄道・長野電鉄(長電)が通っています。
長野駅に到着後は、駅の善光寺口のバスロータリー「1番のりば(善光寺方面行き)」から、路線バスに乗りましょう。
「善光寺大門」のバス停まで、所要時間は約15分で運賃190円です。
「善光寺」へ自動車で行く方法と駐車場
「善光寺」に自家用車で行くには、東京・大阪・名古屋方面からの場合、上信越自動車道(長野IC)で、新潟・北陸方面からの場合、上信越自動車道(須坂長野東IC)で降ります。
どちらも高速を降りてから30~40分で到着します。
▼長野インターから
▼須坂長野東インターから
境内にある一般車両の駐車場は、善光寺第1駐車場・善光寺第3駐車場・善光寺第4駐車場・善光寺第5駐車場となっていて、善光寺第2駐車場は宿坊宿泊者専用、善光寺事務局横駐車場は身体障害者専用駐車場となっています。
「善光寺」周辺のおすすめホテル
善光寺には、参拝者専用のホテルや旅館のような「宿坊」が39あります。
善光寺は無宗教ですが、宿坊ごとに宗派があり、天台宗は宿坊の名前が「~院」、浄土宗は宿坊の名前が「~坊」となっているそうです。
1つ1つが「宿坊」でもあり「お寺」でもあるので、それぞれの宿坊に本尊があり、住職もいらっしゃいます。
今回は、39の宿坊の中から「信州善光寺 薬王院」「善光寺宿坊 淵之坊」「善光寺宿坊 兄部坊」をご紹介いたします!
信州善光寺 薬王院
この「信州善光寺 薬王院」は、北西エリアにある宿坊です。
本尊は、阿弥陀如来像。
一番の特徴はベッドが常設されている部屋があるところです。
僧侶が食事の際に用いる丸い鉢のことを鉄鉢といいますが、こちらでは信州蕎麦など四季折々の信州食材をふんだんに使用した鉄鉢料理がいただけます!
善光寺宿坊 淵之坊
この「善光寺宿坊 淵之坊」は、南西エリアにある宿坊です。
本尊は、阿弥陀如来像。
一番の特徴は、テーブルと椅子が常設されている部屋が多いところです。
表参道に面したお茶席にも使われるお部屋があることが特に有名です!
お風呂は、トルマリン風呂となっているので体の芯まで温まりぐっすり休めそうですね♪
善光寺宿坊 兄部坊
この「善光寺宿坊 兄部坊」は、南西エリアにある宿坊です。
本尊は、延命地蔵菩薩像。兄部坊は「このこんぼう」と読みます。
一番の特徴は、宿泊プランで信州の素材を活かした精進料理コースを選べるところです。
特に、特別精進懐石「無量寿」のプランでは、善光寺の行事で僧侶たちに振舞われる「法飯」などを、塗りの器でいただけるので、美味しい精進料理を目でも楽しめます。
到着時は、お抹茶でおもてなししていただけますよ♪
「善光寺」のまとめ
「善光寺」は、非日常を体験できるお寺です。
日の出とともに本堂で始まる「お朝事」に行き、精進料理をいただきながら、宿坊でゆったりと過ごす。
特別な体験で心と体が癒され、「遠くとも一度は詣れ善光寺」といわれるのも納得です。
その善光寺のおすすめの宿坊情報をご紹介しました。
善光寺を訪れる際には、時間に余裕をもって向かいましょう。
お朝事の開始時刻や、御朱印の受付締め切り時間は、季節によって始まる時間も違うので善光寺のHPで確認してくださいね。
また他にも、これまで火を絶やされたことのない「不滅の常燈明」や、内々陣に置かれている「聖徳太子像」や、ぬれ仏の南側に並ぶ「六地蔵」や、「弥勒菩薩像」、「地蔵菩薩像」など、見どころがたくさんあるので、計画的に巡りましょう。
お朝事などを案内していただけたり、効率良く善光寺を巡ることができるので、善光寺を訪れる際には、ぜひ宿坊に宿泊してみてくださいね!
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